ホームシアターというと、サラウンド環境に対して以前は5.1chを揃えるのが基本でありましたが、最近ではホームシアターセットの中核となるAVアンプもエントリー機種から7.1chや9.1chと言ったサラウンド環境に対応しているモノも出てきました。

また近年では、例えばホームセンターなどで売られているような安価なサラウンドシステムでも7.1chの製品などを見つけることが出来ます。
オーディオに詳しくない人は、ついつい「チャンネル数が多い=高音質」という考えをしてしまいがちですが、この考え方は必ずしも正しくありません。
問題となるのが、如何にスムーズな音の場を作り出せるかどうかと言うことで、5.1chでも、定評のあるオーディオメーカーの音響機器の製品を上手に配置したほうが、いいかげんに配置した9.1chのシステムよりも臨場感あふれるサラウンド環境を作り出せる場合もあります。
実は私も、一人暮らしの時にチャンネル数につられて、ホームセンターで安いモノを買ってしまい、以前使っていた5.1chのシステムと比べて、がっかりしてしまった思い出があります。
普通、AV機器の場合は、値段や設置する手間や場所が必要ですから、実際に色々買って比べてみるというコトが中々出来ません。
つまり、慎重にえらばないといけないというコトです。比べる為には、家電店にある各メーカーの体感コーナーを利用するのも良いのですが、一番大事なのは、部屋というモノはそれぞれ違うと言うことを考えおくことです。
体感コーナーで買っても自分の家に持ってくると駄目になるとか、逆に体感コーナーでいま一つだったのを妥協して買ってきて実際に自分の家の部屋で設置するとかなり良い感じになったという話もありますから、その場での完成度よりも、音の特徴の方に気を向けて、自分の家に置くとどうなるのかという点を気にしながら比べて見ると良いと思います。